ガゴン、ギィィィィ……
 
 「さ……入って……」
 「なんだよ、ここ。随分カビ臭ェな」
 女子マネに手を引かれるまま、“呪井オカルツ”の岡は暗い室内に足を踏み入れた。
 今は使われていない古い礼拝堂。その奥に鎖と南京錠で封印されていた『開かずの間』は、数年ぶりにその封を解かれ、重い扉を開けて客人を迎え入れた。
 
 「まさか学校の裏に、こんな場所があったなんてなぁ」
 「私……も、おばさま……に……教えて……もらった、の……」
 「げ、オフクロにかよ!? 激しく嫌な予感するぞ」
 さっさと奥へ入ったゴスロリ制服のマネージャーが、備え付けの蝋燭を次々灯してゆく。明るさが増すにつれ、次第に部屋の様子が明らかになった。
 古い木の床には白墨で描かれた魔法陣。壁の四方に窓は無く、その一方には祭壇がしつらえてあった。
 そこに祀られている神像は山羊の頭に蝙蝠の羽根を持ち、台座にはどう読むのか分からない奇怪な文字。
 そして部屋のあちこちには、何かをブチ撒けたようなドス黒い染みや手形が点々と残っている。
 「……お、おい! 本当にココで必勝祈願するつもりかヨ!?」
 不安に駆られた岡が少女の肩を掴む。力強い腕に引かれるまま、ゆらり、と女子マネが振り返った。
 「……大丈、夫……。任せ……て」
 少女は、ぽそぽそと囁くような声で答えて微笑む。もっとも、長い前髪が目元を覆い隠して本当の表情は窺い知れない。
 マネージャーは祭壇の前にペタンと座り込み、肩から提げていた鞄の中を漁り始めた。
 まず取り出したのは、黒塗りの四角い箱。
 「これ…おばさま……から……借りて……きた、の……」
 「オフクロの道具かよ。……ますます嫌な予感すんな」
 箱を開けると、中からドクロをかたどった香炉が現れた。セットの香と一緒に取り出して焚き始めると、眼窩の部分からピンク色の甘い煙が部屋に漂う。
 「……それから…………うふ、うふふふ……」
 不気味な笑い声とともに取り出した麻袋。
 「な、何だよソレ」
 「儀式……には……供物……必要、でしょ……」
 「く、供物って、まさか(ガクガクブルブル)…………ヒィッ!!」
 
 『豚足』 『鶏モモ』 『刺身パック』
 
 三つの品が祭壇に並べられる。
 「……普通こーゆー時って、『殺した鶏』とか『豚の生首』飾らねェ?」
 「そんな、の……西○……に……売って……ない」
 (○友で揃えたんかいッ!?)
 少年は思わず心の中でツッこんだ。
 最後にMDラジカセを取り出してボタンを押すとダウナー系の音楽が流れ始め、少女が立ち上がった。
 「……準備、できた……わ。さぁ……こっち……よ」
 岡の手を引いて魔法陣の中に踏み込んでいく。白墨を踏み消さないよう慎重な足取りで中央まで来ると、そこで歩みを止めた。そのままじっと動かない少女に、岡が首を傾げる。
 「おい、一体どう…むぐぐっ!?」
 いきなり身を翻した女子マネが、岡の首にしがみ付いて唇を重ねる。突然の出来事に動転している隙に口の中へと少女の舌が入り込んできた。
 「ん……ふ……」
 
 ゴクン
 
 口の中に無理矢理送り込まれた“何か”を飲み込んでしまう。
 「い、いま何飲ませた!?」
 「す……ぐに……わか……る……」
 女子マネが言い終わる前に岡の膝からカクンと力が抜けた。そのまま崩れ落ちるように仰向けに倒れる。
 「く……テメエ! 一服盛りやがったな!!」
 立ち上がろうにも手足に力が入らない。その岡の上に、微笑を浮かべた少女が覆い被さってきた。
 「心配……しな、い……で。じっと、し……てて……」
 怯える少年の頬をそっと両手に包み込み、薄くルージュをひいた唇が再び口付けてくる。先程の強引なベーゼと違い、おずおずと啄ばむようなソフトキッス。頬を包む指先が、微かに震えている。
 遠慮がちに割って入った舌が、チロチロと少年の舌をくすぐった。
 「んむ……ぷぁ」
 左右の頬にもキスを落として、少女が身を起こす。震え続ける指で、岡の制服に手を掛けた。金ボタンを外し、襟からスカーフを抜き取り、さらにシャツまで脱がせ始める。
 「お、おい! 止めろ! 止めろって!」
 岡の制止にも耳を貸さず、遂に胸元を肌蹴させると首筋に屈みこんで鎖骨の下を強く吸った。
 ルージュとは別に、赤い内出血がくっきり跡を残す。
 「クスクス……おまじ、ない」
 悪戯っぽく笑う少女。あらためて胸にすがり付くと、白い手が露わになった少年の上体を撫で、小さな唇と舌が這う。どこかぎこちなさがあるものの、熱のこもった仕草で肩から胸板へと愛撫を続けていく。
 「うひょほあ!?」
 乳首に歯を立てられ、思わず岡が声を上げた。愛撫はさらに下へと続き、腹筋の線に沿って舌が下半身へと降りていく。そして少女の細い指がズボンのベルトに掛かった。
 「ま、待て! それ以上はシャレになんねぇぞ!!」
 口では止めながらも、どこか期待に満ちた男の目。まごつきながらもジッパーを下ろし、テントを張ったパンツを引き下ろした。
 「ひっ!?」
 堅く勃起した少年のモノが、勢い良く跳ね起きた。血管を浮き上がらせてそそり立つ剛直に、初めて女子マネが怯えた声を出す。
 「…………エイリ、アン? ……これ……噛んだ……り、しな……い?」
 少女がおそるおそる指でつつくとピクッ、と跳ねた。その動きに慌てて指を引っ込める。
 「噛まねぇよ。……スッポンじゃねェんだから」
 その返事に安心したのか、岡の両足の間に少女がうずくまり、ペニスの根元を両手で支え持つ。
 脈打つそれを暫らくマジマジと観察していたが、やがて意を決して舌先を伸ばした。
 「!!」
 裏筋に触れた生暖かい感触に、少年が声にならない叫びを上げる。少女の舌は二度、三度と同じ個所を舐め、少しずつその範囲を広げていく。
 アイスキャンディーのようにペロペロと、下から上へ。裏側だけでなく側面も、顔を傾けて舐め上げる。
 舌を動かすたびにウエーブのかかったロングヘアが岡の下腹部や内股をくすぐり、柔らかい吐息が陰毛をそよがせる。
 
 ちゅっ……ちゅっ……ぴちゃ……
 
 「な、なぁ……。竿だけじゃなくて、その、先っぽの方も……」
 「ん…………ここ?」
 彼女の唇が赤く膨らんだ亀頭の先端に口付ける。
 「く、ぅああっ!!」「キャッ!」
 こらえきれず、ペニスが爆ぜた。びゅっ、びゅっ、とマネージャーの髪と顔に白濁が降り注ぐ。一瞬何が起きたのか理解できず、少女は呆然と欲望を吐き出すペニスを見つめ続けていた。射精を終えてもまだビクビクと震え、先端から溢れたものが幹を伝い少女の指を濡らす。堅く張り詰めていた剛直が少しずつ力強さを失って、小さくうなだれていった。
 「あ……ふぅ。……気持ちえがった……」
 とろけるような開放感に、岡が締まりのない笑顔を浮かべる。
 「……………………」
 
 ぺろり。
 
 「うひっ!?」
 「まだよ……まだ。……儀式、は……これ……から……」
 マネージャーの舌が、ペニスからこぼれる精液の筋を舐め上げた。細い喉がこくり、と動いて飲み下す。
 髪や顔にかかった白濁を拭いもせず、幹を濡らす精液をすべて舐め取ると、その先端を口に含んだ。
 「あぁ! やべ、それ良すぎ……」
 暖かな口内粘膜に包まれ、“ちゅるっ”と音を立ててペニスの中に残った精液も吸い出される。
 「んむ……ん……」
 さらに口中深く、少女がペニスを含んでいく。舌がくるくると亀頭を舐め回し、唇のすぼまりで扱かれ、萎えかけていた剛直が再びはちきれそうに屹立する。
 唇を離し、復活したペニスに満足そうに微笑むと、マネージャーは静かに立ち上がった。一つ深呼吸して制服のリボンを解き始める。
 ゆっくりと、少年に見せつけるように少女は制服を脱いでいく。ワンピースとパニエが床に落ち、蝋燭の明かりに起伏の少ない白い身体が浮き上がる。
 一瞬躊躇した指が、フリルで飾り立てた黒いブラジャーを外した。控え目な胸に色素の薄い小さな突起。
 さらにブラとお揃いの黒いパンティを膝まで下ろし、片足ずつ抜き取る。そしてヘッドドレスと黒いハイソックスを残したまま、少年の腰を跨いで立った。
 「…………ど……う?」
 女子マネージャーの問い掛けに、岡はゴクリと喉を鳴らしただけで答えられなかった。少女の両脚の間、産毛のような淡い恥毛の下でひっそり閉じた割れ目に、視線が釘付けになっている。見上げるその部分はくすみ一つ無く、子供の性器のようだった。
 「じゃあ……始め、る……から……」
 女子マネは床に膝を着くと、一層堅さと大きさを増したペニスに手を添える。自分の秘部との接合点を何度か探った後、少しだけ腰を落とした。
 「……ぐ……うっ!」
 「!? 痛で、痛ででででっ!」
 ひきつれる痛みにお互い声を上げる。何の準備も出来ていない少女の割れ目は固く閉ざされ、無理矢理捻じ込まれたこわばりを拒絶する。
 「ま、待て待て! お前、いきなりは無理だって!!」
 慌てて止める岡だったが、マネージャーはさらに深く腰を下ろす。丹念なフェラチオで唾液に濡れていたペニスは、強い抵抗を感じつつも少しずつ少女の中に潜り込んでいく。
 「あぐ……あ……あ……」
 痛みに呻き、時には耐えきれず腰を引きながら、それでも強引に挿入を試みる。ここにきてようやく、只ならぬ少女の様子に少年も気が付いた。
 「お、お前……ひょっとして初めてか?」
 問い掛けに、腰が止まる。
 「馬鹿! 無茶すんなよ! こんな怪しげな儀式でロストバージンして、お前それでいいのかよ!?」
 前髪の奥から、少女の黒い瞳が覗く。そのまま数秒視線を交わし合った二人だったが、すぐに女子マネは顔を伏せ、再び腰を落とし始めた。
 「だっ……て……私に、は……何も……出来……ないか……ら……こんな……事……しか……出来……ない……か、ら……」
 ぽろぽろと涙をこぼしながら、身を裂かれそうな痛みとともに男の剛直を受け入れていく。とうとう少女の狭い膣内いっぱいに、少年のペニスは入り込んだ。
 「う……ふぅ……は、ぁ……」
 どうにかペニスを収めきり、女子マネが苦しげに息をつく。岡はすぐにでも起き上がってその細い身体を抱きしめてやりたかったが、薬に痺れた手足はまだ思うように動かせなかった。
 「ん……く……」
 呼吸を整えた少女が、少年の上で身体を揺らし始める。膝を支点にした、単調な上下運動。
 破瓜の血が幾分動きをスムーズにしているとはいえ、少女にとって苦痛以外の何物でもない。それでも彼女は、少年を満足させようと精一杯に腰を動かす。
 「うああ!……凄ぇ」
 オナニーとは比べ物にならない気持ち良さに少年の背筋が震える。少女の膣はペニス全体を暖かく包み、幾重もの襞が幹を絞りあげる。ゆるやかな腰の上下とともにギュウギュウ締め付ける内部の襞が一斉にペニスを擦り立て、岡はすぐにでも射精しそうなのを必死にこらえた。
 二人の気持ちが昂ぶっていくにつれ、次第に周囲の空気が変わっていく。窓一つ無いはずの部屋の中に風が起こり、蝋燭の炎が揺らいだ。ビリビリと床が震え、魔法陣の白墨が青白く輝いていく。
 「な、なんだっ!?」
 驚きに目を見開いて、岡が首だけで周囲を見回す。香の煙が魔法陣を中心に渦を巻き、床の振動が次第に大きくなる。
 
 “イア! イア! クトゥルー フタグン!
 フングルイ ムグルウナフー クトゥルー ルルイーエ ウガ ナグル フタグン!”
 
 MDラジカセから、不気味な呪文の合唱が流れてきた。
 「じ、邪神礼賛!! ホントにこれ必勝祈願かよ!?」
 うろたえる少年の頬を、少女の手が撫でる。
 「いま……は……私だ、け……見て……。私……だけ……感じ、て……」
 すがるような少女の瞳に、少年の心が奪われる。マネージャーは身を屈めて岡の唇に軽くキスをすると、腰の動きを早めていった。
 「あっ!……ぐぅ……ん……い、た……」
 「う……あ……あ……あぁ……」
 少女の腰は止まらない。膣から溢れ竿を濡らす鮮血が、飛び散る飛沫となって床に点々と跡を残す。
 吸い込まれるような締め付けに、怪現象に萎えかけていた岡の射精感が再びこみ上げてきた。
 「や、ヤバイ! お、おい退け! マジ射そうだって!!」
 「い……いか、ら……このま、ま……私……の……中、で……」
 涙混じりの切ない声に、少年の忍耐はついに限界を超えた。
 「うっ! うああぁぁぁぁ……」
 
 びゅくっ びゅるっ びゅっ どぷっ
 
 一度射精していたにも関わらず、大量のザーメンが少女の胎内に吐き出される。
 熱く膣壁の奥に叩きつけられる、青臭い少年の精。
 「はぁ!……あ!……あ!……あ!……」
 自分の奥で弾けたペニスと精液の広がる感触に、マネージャーは腰を止め、弓なりに背を反らせた。
 同時に岡の身体の中に冷たい霊気のようなものが流れ込んでくる。
 
  “イア! イア! クトゥルー!
 
    イーー!! アーー!! イーー!! アーー!!”
 
 叫ぶような呪文の合唱とともに魔法陣が一際明るく輝き、訪れた静寂とともに儀式は完了した。
 
 「なあ、結局あの儀式ってなんだったんだ? 特に強くなった感じもしねぇけど」
 ようやく自由になった身体を動かしながら、岡が首をひねる。
 背を向けて身繕いをしていたマネージャーは、最初に部屋に入った時と同じように振り向き、微笑んだ。
 「初戦で……勝た……ない、と……貴方……死ぬ、わ……」
 「呪いだろ!! それ必勝祈願じゃなくて呪いだろ、オイ!!!!」
 「そう……。だから……絶対……勝って……」
 思わず大声で憤慨する少年に涼しい顔で頷き、少女は鞄から取り出したものを差し出した。
 頭に五寸釘の刺さった藁人形。顔の部分に丸っこい字で『お守り』と書いてある。
 「勝った、ら……また……エッチな、こと……しても……いいか、ら……」
 「……どっちかつーと、俺の方がエッチなこと“された”んだけどな」
 岡の言葉に女子マネはポッと頬を赤らめ、うつむいた。予想外の女の子らしい反応に、岡の方もドギマギと顔を赤らめる。
 「こ、今度は変な呪いかけたりすんなよ!」
 ごまかすように大声で人形を受け取り、少年は心の中で勝利を誓った。

 



 
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